ある日突然、住んでいた家を追い出されることになったら…?
家を失くすってこんなにも切なく辛いことなんだとしみじみと感じました。
家を追い出され、恋人にも逃げられた(と思い込んだ)行き場の無くなった主人公が自殺しようとして、元凶である家を奪い取られた家人に助けられるシーンがあるんですが
(しかも2回も)何度見ても泣けます。
主人公と対立する元大佐役のベン・キングスレーと言う俳優さん、かなりいい味出してます。
中年のオジサンで、表情は常にポーカーフェイスなんですが、目力がすごく、
強いオーラを感じます。あの歳でがっしりしたムキムキの筋肉。鍛えてるなぁ…。
親戚にあんな叔父さん1人欲しいなぁなんて思ってしまいました。
この映画を見ていると、本当に悪い人物なんていないんじゃないかって思います。
誰もが自分や自分の周りが一番大切で、その環境を守ろうと必死だから
結局争いになってしまうんだということに気付かされます。
身内にとっては正義、他人にとっては敵なので、ぶつかり合って
当然なのかもしれません。でもこの人間くさいところが私は好きです。
始めは日常のささいなトラブルから始まった出来事が、だんだんと風船のように膨らんで危ういところまで行く、スリラーの感覚に近いと思います。
ラストは衝撃の展開で、号泣必至です。
映画を見た方も見ていない方も、まずは郵便受けにDMと共に大事な書類を見落としていないか確認することをオススメします(笑)