「ジェイソン・ボーン」

ボーンシリーズもついに5作目となりました。作品のタイトルはマット・デイモンが演じる主役の名前「ジェイソン・ボーン」がそのまま使われています。

彼が主演した前作「ボーン・アルティメイタム」で記憶を取り戻し、自分を生み出したCIAとの戦いも決着がついていたため、このシリーズは完結したものだと思われていました。そのためこの作品の製作が発表された時、驚いた人が多くいたのではないでしょうか。私もその一人でした。

今作でもストーリーはボーンの記憶とCIAとの関係が中心となっています。この作品の宣伝で「新章」という言葉が使われていたのは、一旦完結したと思われたこのストーリーを再スタートするという意味合いが込められているのだと考えられます。一般的にこのような趣旨の続編は、失敗に終わる可能性が高いと言われますが、今作も非常に楽しめる内容となっています。シリーズ通して見どころの一つだった極力CGに頼らない体を張る系のアクションは今作も健在。街中での格闘やカーチェイスなど十二分に楽しめるものとなっています。

しかしながら若干今作ではアクションに重きが置かれすぎており、ボーンとCIAの関係や頭脳を駆使した探り合いなどに物足りなさを感じてしまいました。しかしながら「スノーデン」や「情報プライバシー問題」など現代社会における様々な問題がストーリーに織り込まれていたため、約2時間という上演時間も全く苦ではありませんでした。

次回作について、まだ公式の発表はありませんが、間違いなくあると思います。新たに始まったこのシリーズがどのように決着するのか、これまでの作品を見てきたファンなら必ず観るべき作品です。